527567 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

東京なな猫通信

東京なな猫通信

それでも野良猫は幸せですか

■2006-12-11■



   タオルの服を着せてもらったヘネシー

幸い動物病院で保護されたこの猫。
獣医さんの往診の帰り道に、ガリガリに痩せた猫がフラフラとしながら寄って来て
「ニャ~」
と鳴いてスリスリしたと思ったらパタンと倒れてしまい
顔も腫れていることから放っておけず保護されたそうです。

調べた結果、この子は以前は飼い猫で
引越しと共に捨てられ、
近所の人たちがご飯をあげていたとのこと。
名前は「ヘネシー」。

   ヘネシー、口が裂けてる

名前まで付けられ、この子は「ヘネシー」と近所のみんなが認識していても
誰も、家の中に上げようとはしない。
それが当たり前の、野良猫、外猫の現実です。

猫は気ままな動物。
外で生きていくほうが幸せ。
そういう考え方の人は多いです。
だけど、本当にそうか?
このヘネシーは幸せだった?

みぞれの降る寒い夜も、外の冷たいコンクリートの上でちぢこまって眠り
酷暑のなか、水を探して歩いたり
車に轢かれそうになって、身も凍る思いの日だってあったろうに。
ここで保護されて、初めて本当に幸せに
楽に、なったのではないでしょうか。

ヘネシーは末期ガンだった。
もう長くはない。
腫れ上がった顔、口は裂けてしまって
それでもゴロゴロと喉を鳴らして甘え
よだれを垂らしながら、ご飯を一生懸命食べる。

    一生懸命ご飯をたべるヘネシー

よかった、保護してもらえて。
死ぬときまで、あったかい所で、安心して眠り
ご飯をおなかいっぱい食べて
先生たちに一生分甘えてね、ヘネシー。

★追記★
ヘネシーは、優しく介護されて余生を過ごした後、永眠しました。


© Rakuten Group, Inc.