それでも野良猫は幸せですか■2006-12-11■幸い動物病院で保護されたこの猫。 獣医さんの往診の帰り道に、ガリガリに痩せた猫がフラフラとしながら寄って来て 「ニャ~」 と鳴いてスリスリしたと思ったらパタンと倒れてしまい 顔も腫れていることから放っておけず保護されたそうです。 調べた結果、この子は以前は飼い猫で 引越しと共に捨てられ、 近所の人たちがご飯をあげていたとのこと。 名前は「ヘネシー」。 名前まで付けられ、この子は「ヘネシー」と近所のみんなが認識していても 誰も、家の中に上げようとはしない。 それが当たり前の、野良猫、外猫の現実です。 猫は気ままな動物。 外で生きていくほうが幸せ。 そういう考え方の人は多いです。 だけど、本当にそうか? このヘネシーは幸せだった? みぞれの降る寒い夜も、外の冷たいコンクリートの上でちぢこまって眠り 酷暑のなか、水を探して歩いたり 車に轢かれそうになって、身も凍る思いの日だってあったろうに。 ここで保護されて、初めて本当に幸せに 楽に、なったのではないでしょうか。 ヘネシーは末期ガンだった。 もう長くはない。 腫れ上がった顔、口は裂けてしまって それでもゴロゴロと喉を鳴らして甘え よだれを垂らしながら、ご飯を一生懸命食べる。 よかった、保護してもらえて。 死ぬときまで、あったかい所で、安心して眠り ご飯をおなかいっぱい食べて 先生たちに一生分甘えてね、ヘネシー。 ★追記★ ヘネシーは、優しく介護されて余生を過ごした後、永眠しました。 |